2017-05

ばくはつ!

熟すということは、

 

技能や熟練とは関係がないというのがぼくの信念だ。芸術は勿論、スポーツも歌も会話もすべて、下手なら、むしろ下手でこそいいじゃないか。

 

そう思って平気でやればいい。もっともっと下手にやろうと決心すれば、かえって人生がおもしろくなるかもしれない。

 

むしろ、歌やスポーツや会話のうまいなんて奴にかぎって世間の型や基準のもとに決められちゃって、それに馴らされている人間だ。だから、うまい奴ほど自分がどの辺の位置に入るのか、まず“基準”のほうを先に考える。

 

しかし、そんな基準なんて度外視して、下手なら下手なりに、自分は下手なんだと決意すれば、もっと自由な歌い方もできるし、スポーツにしても、ナリフリかまわず自由に動くことができるだろう。

 

下手ならなお結構とはぼくが昔から言っていることだ。たとえば、うまいと評判の絵にろくな絵はないし、うまいといわれる歌にしても、ちっとも感動しない。

 

だからといって、自分からひき退ってジメジメして下手であることを認めてはだめだ。そうじゃなく、自由に明るく、その人なりのユニークな下手さを押し出せば、逆に生きてくると思う。また、そのほうが人に魅力を感じさせる。

 

たとえば、みんなから歌がうまいといわれている奴だって、自分はうまいけど、やはりあの人には劣っていると思っているものだ。そういう人の前で、平気で下手に、明るく歌を歌ってやればきっとうらやましがられると思う。

 

うまいという奴にかぎって、いまいったようにどこかコンプレックスをもっているもので、むしろ下手なことを明るく自認すれば、コンプレックスをもたずにすむじゃないか。

 

 

岡本太郎 『自分の中に毒を持て

 

okamototarou

 

 

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