2017-03

ルシアー

感想文

 

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森の中からジャズが聞こえる―パット・メセニーのギターを作る / リンダマンザー

 

カナダの女性ギター製作家リンダマンザーへのインタビューを書籍化したもの。リンダマンザーの代表作といえば

 

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パット・メセニーのために作られたピカソギターですがべつにこんなんばっか作ってるわけではなくフラットトップのいわゆる普通のアコギとアーチトップのジャズギターの2種類を主に製作している

 

メセニーもリンダマンザーの普通のフラットトップアコギを5~6本所有してるようです。たしかバリトンもリンダマンザーだったはず。ピカソは例外中の例外なんですね。この本が出版された時点(1995年)で2本しか作ってないようです

 

1本はパット・メセニーでもう1本はアメリカの有名なギターコレクターの富豪。その人は完成したピカソの披露パーティーを催してそこにはドン・ロスも試奏しに来たとか

 

この本のタイトルにもあるようにリンダ=パット・メセニーなんですけど自分的にはこれでもある

 

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ジュリアンレイジの愛器のフルアコはリンダマンザー。彼は9歳の時に中古で手に入れ以来ずっと使ってるようです。まあいくら才能があるとはいえ中古でも100万円以上すると思うんですが買い与える親もすごい。まだ小さいしまずはフォトジェニックから・・・という発想じゃないんだw

 

ジュリアンのPUはどうやらリンダマンザーのオリジナルらしいのですがこの本を読むとリンダはアコースティックギター専門の製作家でエレクトロニクスの知識はほとんどないようです

 

パット・メセニーのギターにPUを載せるときもメーカーにいろいろと問い合わせたりしたけども満足な回答は得られず最終的に見切り発車でつけたらうまくいったみたいなことも書いてあったしまあよくわからんw

 

ただひとつ言えることはこのジュリアンのトーンはとんでもなく素晴らしいということとそれがリンダマンザーのギターであるということでしょうか

 

ジュリアンは初期のゲイリーバートンのアルバムに参加してた頃から年々トーンが変わってきてるのも面白い。『このギターはこんな音』とアルバム聴いてで決めつけるのがいかに安直であるかということがわかる。同じ人が同じギター、しかもピュアなクリーントーンなのに全然違うからね。もっとも参考にはなるけど

 

まあそれはいい(´・ω・`)

 

リンダは女性であるという物珍しさだけでちやほやされてるわけではなくフラットトップの製作についてはラリビー氏のもとで、アーチトップについてはダキスト氏のもとで修行してる本物。両氏のもとで働いてた当時の二人の仕事に対する情熱とかなかなか読ませるものがありました

 

そして士気の高い少数精鋭で作っていた頃のハイクオリティな作品が認められ、人気が出て売れ始め大量の注文をさばくために会社規模が大きくなって質が下がっていくこと(ラリビー)、高齢になり残りの製作本数と儲けを計算し価格が高くなること(ダキスト)などについても触れられていて正直だなあと。この2つは仕方がないことなんですよね。ちなみに今のダキストとリンダが働いてたダキストは別メーカーです。いわゆる名板貸し商法ってやつです

 

ギター製作家としては貧乏だが才能溢れる将来有望なミュージシャンに使ってもらいたいのだけど実際に買うのはコレクションや投機目的のお金持ちばかりで弾かれることはなくケース保管で新品状態をキープされるという現実・・・

 

こういうのはあまり好ましいことではないと語ってたが実際値段が値段だけにむずかしいよね。生活していかなくてはならないわけで(´・ω・`)

 

読んでいて作ってる人がわかるギターを所有することの意義も理解できました。ほんとに丹精込めて作ってますわ。とくにアコギ界ではその傾向は強いかも。エレキギターに関してはFenderに代表されるような大雑把な大量生産品であることの利点もあるから一概には言えないのですが

 

余談ですが自分のタイラーはメーカーに問い合わせたら本人のハンドメイドであるというお墨付きをもらいました。ほんとは買う前にメール送ってたんだけど最近返事きたw

 

この本はギターとか関係なく何かを真剣に取り組んでる人にはぜひ読んでもらいたいな。すごくエネルギーをもらえる。ギター作ってる人や手工製アコギに興味ある人は必読。木の入手と環境問題の矛盾については今まで考えたこともなかった。ブラジリアンローズウッドに代表されるワシントン条約にて取引が禁止されてるような希少木材を使うことについてのジレンマとか

 

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自分のMas Hinoはブラジリアンローズウッドが使われてますがうひょーwwwwwとしか思ってなかったけど現地では犯罪は承知で貧しい家計を支えるために子供が生息地に侵入し切り取ってくるなんてこともままあるようです(´・ω・`) 象牙もそうですよね

 

ちなみに入手困難な本なのかな?図書館で読んだからその線から入手してみてください

 

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